パラミロンはユーグレナのみが保持する成分
動物と植物の性質を兼ね備えた微生物「ユーグレナ」は、国内では「ミドリムシ」として認識される単細胞生物になります。ユーグレナは自然界に広く生息していまして、お日様により栄養を作り出す光合成の働きと、2本の鞭毛によって水中を泳ぐことができる運動能力が兼ね備えられています。
ユーグレナには59種類の栄養を持つことに加えて、栄養のバランスが動物にはとても適していることが特徴になります。そして、その栄養にはユーグレナだけが生みだすことのできる成分も入っています。「パラミロン」がその1つになります。
「βグルカン」のひとつパラミロンについては、ユーグレナだけが作り出すことのできる栄養成分として、ブドウ糖(グルコース)が「β-1,3-結合」して700個以上繋がることで作られます。しかも、パラミロンにだけ、ブドウ糖がβ-1,3-結合で連結されている多糖類を総称して「βグルカン」と呼ぶのです。
人体には多くのメリットがある βグルカンは、パラミロンとなってユーグレナに含まれていること以外に、酵母の細胞壁や、霊芝、アガリクスなど、健康食品としては人気の食物に含有されていることから、体においては多くの利点が待たれる栄養成分であるといわれております。
ユーグレナで仄めかされている高い栄養効果には、βグルカンの全体的な性質と、パラミロンだけの性質、またそれ以外にも数多く含まれている豊富な栄養の相乗効果と言えます。
パラミロンの効能
便通改善・便秘解消について
パラミロンはそもそも体の中で消化・吸収されにくく、摂り入れた後はそのまま腸にすすむ物質といわれています。そして、パラミロンの粒子には、表に極小の「穴」を幾つもそなえています。この穴に腸内の余った栄養や老廃物を吸着させることにより、不要物質を体の外へ排出する補助をしてくれます。
腸から不要物質が取り除かれると腸内環境が正常化され、便通が改善したり便秘が解消したりする効果が期待できることから、パラミロンは便秘に悩まされる多くの方から高い評価を得ています。
コレステロールや血糖値について
ユーグレナから採取したパラミロンを、マウスに食べさせた結果、普通の食物繊維(セルロース)に比べてそれ以上のコレステロールを排出する効果が示されました。
そして、パラミロンには不要な栄養を排出し、体内への吸収を抑制することにより、血糖値の調節にも使えることが期待されているといわれます。
ダイエットのサポートについて
不要なコレステロールや栄養を排出しサポートするという事は、体内の余分なカロリーの吸収をブロックすることから、パラミロンにはダイエットをサポートする食品として最適だと考えられます。
抗酸化作用について
パラミロンには、体内で細胞の老化(酸化)を押さえる抗酸化作用があると言われています。そのため、パラミロンには肝機能のサポートとしてだけではなく、エイジングケアなどの美容方面でも注目されている栄養になります。
アトピー性皮膚炎の緩和について
パラミロンには、体内のアレルギー反応を抑制することにより、皮膚炎の症状を見た目上も軽減させる効果が期待されています。
インフルエンザなどの症状の緩和について
パラミロンには免疫力を良くする効果が期待されていて、インフルエンザウィルスに感染したマウスにパラミロンを与えることで、肺の中のウィルス数が減り、生存率が高まるといったデータが見られました。
花粉症をやわらげる効果について
花粉症もアレルギー反応の一種なので、免疫力を上げてアレルギー反応を抑えることが期待されているパラミロンは、経口摂取により花粉症の症状を和らげるかもしれない機能性食品の1つではないでしょうか。
肝臓の保護について
パラミロンの摂取において肝臓へのダメージを減らしたり、非アルコール性脂肪性肝炎などにの肝臓への悪い影響を減少させる可能性が期待されます。
自然治癒力の向上について
パラミロンから作られたフィルムを使うことで、切り傷を負ったマウスの傷口を覆った場合、その傷の治るスピードが高くなったといった実験結果が得られたのです。
関節リウマチの症状緩和について
関節にリウマチ性の炎症が起きているマウスにパラミロン粉末を与えることで、免疫機能が調整がされ、関節リウマチの症状が緩和したという内容が認められています。
胃潰瘍の抑制について
ストレス性の胃潰瘍をもたらしたラットにパラミロンを含んだ餌を2週間継続して与えたことにより、胃酸による胃粘膜へのダメージが緩和され、損傷部位も減少したといわれる研究報告があります。
ガン予防について
βグルカンには抗腫瘍効果があるといわれており、βグルカンの1種とされるパラミロンを継続的に摂り入れることにより、ガン予防にもつながるかもしれない?といわれております。